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「万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。栄光がとこしえに神にあるように、アァメン。」（ローマ11:36口語訳）
１１月５日〜8日、「日本宣教協力会」主催の『日韓教役者・リーダー研修会』に参加し、初めて韓国に行って来ました。実は昨年の夏、一般の韓国ツア―に申し込んだのですが、台風の襲来で中止になりました。韓国は近いのでまた次の機会にと、その時は深く考えませんでした。けれれども今回、初めて韓国に旅して、今は、去年の夏の台風も、今回の韓国行も、すべては神様の導きであったと思い知らされています。
そして上にかかげた使徒パウロの言葉に、心からアーメンと唱えています。実に、「万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。」パウロは「栄光がとこしえに神にあるように、アァメン」と万感の思いを込めて神様を讃美しています。私も心から神様の万事にわたる憐れみの導きを覚えて感謝の思いで一杯であります。
研修会場はスワンボという温泉地の保養施設でした。二日目水曜日の夜、日本からの参加者は分散して韓国の教会を訪ねました。私が訪ねたのは忠清北道・清州にある「西門教会」で、戦前、神社参拝を拒否したため教会が閉鎖されたという歴史を持つ教会でした。浪速教会の金鐘賢牧師と渡辺信夫牧師と私の三人で訪ねました。
日曜礼拝には千人位集まるそうですが、その夜は二百人ほどでした。韓国で初めて訪問した所がそのような教会になるとは、勿論私は思いもしないことでありました。そこで金牧師の通訳で説教をいたしました。日本のかつての罪、日本基督教会の神社参拝強要の罪、植民地時代の残虐、非道の罪をお詫びしました。礼拝が終わり、金鐘賢牧師が、「今日礼拝を守られていた一人の老姉妹が、『神社参拝拒否の時、酷い仕打ちを受け、今日の今日まで、60年もの間ずーっとそのときの痛み、恨み、わだかまりを胸に持ち続けていたが、今夜、日本から来られた牧師がその罪を詫びると言われたので、今日その胸のつかえが全部消え、私は今、喜びに満たされています』と言われた」と話してくださったのです。私は集会の後、教会の玄関で、帰られる皆さんと握手をしていたのですが、「先生、この姉妹です」とその老姉妹を紹介してくださったので、その方とも握手するという機会に恵まれたのであります。そういう思いがけない
経験へと神様は導いてくださいました。この姉妹との出会いのために神は台風を起こし、数々の人々との出会いを与え、導いて下さったのだと思います。実に、「万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。栄光がとこしえに神にあるように、アァメン。」
（２００２年１１月１２日生駒地区集会講話より）
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